LANDISK HACKING DIARY
Since2005/8/17
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   INDEX
 
1. debian のインストール
2. 再起動後の環境設定
3. jfbterm でコンソール上の文字化けを解消




 
   debian のインストール

 

 


LANDISKをいじり倒していくにあたって、できればデフォルトの状態をつまらないミスで破壊したくないのでdebian のテスト環境を導入することにした。普段使用しているノートパソコン(Windows XP)にデュアルブート環境を構築する。既にインストールしてあるテスト環境のFedora Core は消去してその空き領域にdebian をインストールする。

まず、以下に記すdebian 本家からパッケージをダウンロードしてくる。debian には「安定版(stable)」と「テスト版(testing)」、「不安定版(unstable)」の3つのディストロが用意されているみたいだ。debian 初級者の筆者としては、しょっぱなから面倒くさいことは極力避けたいので、とりあえず安定版をインストールすることにする。

⇒debian 本家

⇒Installation Manual Intel x86 用
⇒日本のミラーサイト(山形大学)

■ネットワークインストール

ネットワークインストールができるようなのでその方向でいくことにする。完全なCDイメージをダウンロードしてインストールすることもできるみたいだが、「勉強のため」「容量の節約」のためにも「最小のブータブル CD のイメージ 」、もしくは「数枚のフロッピーディスクのイメージ」のどちらかからインストールしていきたい。これならインストールしたいパッケージをインターネットからダウンロードしてくるだけなので効率的だ。ノートパソコンにフロッピードライブをつけるのが億劫なので今回は「最小のブータブルCDイメージ」でインストールしていく。まず、以下のURLから最小ブートイメージのi386 版をダウンロードする。ダウンロードが完了したらCD-RW にでも焼いておけばいつでも消せるので、メディアの無駄遣いにならないだろう。

⇒Debian -- 最小の CD を使って、ネットワークインストールする
  ダウンロードしたファイル:debian-31r0a-i386-netinst.iso(108MB)


■インストール手順

① debianインストールCDをCD-ROMに挿入しPCを起動。以下の画面が現れたら「ENTER」を叩く。

Press F1 for help,or ENTER to boot:[ ENTER ]

② 「Choose Language」画面で「Japanese」を選択。別にEnglish のままでも構わない。

③ 「キーボード配置の選択」で「日本(106キー)」を選択する
   ↓
  次の画面でハードウェアの検出を開始する
   ↓
  LAN内にDHCPサーバーが稼動している場合は、勝手にIPアドレスを割り振られる
  (固定にするためには、1番最初のHELP画面で設定するのかも。未確認)

④ 「ネットワークの設定」でホスト名を入力する。ご自由に。
   ↓
  次画面で「ドメイン名」を入力する。

⑤ ディスクのパーティショニング(3択)

  1. 「最大の連続空領域を使う」
  2. 「ディスク全体を消去する」
  3. 「手動でパーティションテーブルを編集」

  デュアルブート環境を構築するので3番の「手動でパーティションテーブルを編集」を選択する
  次の画面で4択になる。
   ↓
  1. 「ソフトウェアRAIDの設定」
  2. 「論理ボリュームマネージャの設定」
  3. 「ガイドによるパーティショニング」
  4. 「パーティショングについてのヘルプ」

  どの選択もせずに、「空き領域」となっている場所を反転させて[ ENTER ]
  次の画面で3択になる。
   ↓
  1. 「新しいパーティションの作成」
  2. 「ガイドによるパーティショニング」
  3. 「シリンダ/ヘッダ/セクタの情報を表示」

  1番の「新しいパーティションの作成」を選択する。
  「新しいパーティショニングのサイズ」を聞かれるのでとりあえず、/boot 用に100MBを割り当てる。
  「100MB(GB)」という単位で指定もできるし、ディスク容量に対するパーセンテージで指定することもできる。
   ↓
  「新しいパーティションのタイプ」で「論理パーティション」を選択する
   ↓
  「空き領域の先頭または末尾のいずれに作成したいか選択してください。」で「先頭」を選択。
   ↓
  詳細設定画面が現れる。以下の通り設定。
  ----------------
  利用方法:ext3
  マウントポイント:/boot
  マウントオプション:defaults
  ラベル:/boot
  予約ブロック:5%←(減らしたければ減らしても良い)
  典型的な利用方法:標準
  起動フラグ:オン
  サイズ:100MB
  ----------------
  「パーティションのセットアップを終了」を[ ENTER ] して次のパーティションを作成していく。
  筆者は、/boot(100MB)、/(512MB)、/usr(1.5GB)、/var(1.0GB)、/home(1.5GB)、/swap(256MB)を割り当てた。
  あくまでテスト環境の構築なのでそれほどたくさんの容量は割かない。

  パーティションの作成が終わったら「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」を選択。
  /dev/hda6~11までがLinux領域となる。
   ↓
  パーティションのフォーマットが開始される(自動)
   ↓
  ベースシステム(基本コマンドが入ったパッケージ)のインストールが始まる(自動)
   ↓
  Grubのインストールが開始される(自動)
  途中、ダイアログが出現し、マスターブートレコーダにGRUBをインストールするかどうか聞いて
  きたので、「はい」と。デュアルブートをするなら「はい」で問題ない。共用しているパソコンならば、
  フロッピーとかにGrubをインストールした方がいい場合も…(略
   ↓
  「インストールの完了」画面になったら「続ける」を押し再起動。CD-ROMは取り出しておくこと。
  再起動する前に以下のメッセージが表示される。ちょっとだけウケタ。

  「あなたの新しいdebian システムへと再起動しています...」



 
     再起動後の環境設定
   
再起動をかけて、ブートローダの画面が現れたら「e」(編集)をタイプする。以下のような行が表示されたら、「vga=775」(1280X1024の解像度)とタイプする。1024までしか対応していなければ「vga=773」と。単に画面を高解像度にして見やすくしたいだけので飛ばしたい人は飛ばす。入力し終えたら「b」(boot)をタイプする。

kernel /vmlinuz-2.4.27-2-386 root=/dev/hda7 ro vga=775

⑥ 「新しいdebian システムへようこそ!」の画面になったら「(・o・)ゞ了解!」

⑦ 時間帯の設定で「ハードウェアの時計はGMTにあわせていますか?」の問いに「いいえ」と答える
   ↓
  「Asia/Tokyoの時間でよろしいですか?」の問いに「はい」と答える。

⑧ root パスワードを設定する

⑨ ユーザアカウントの作成

⑩ 「APTの設定」画面になる(debian アーカイブにアクセスする方法を選択する。5択)

  1. 「cdrom」
  2. 「http」
  3. 「ftp」
  4. 「ローカルファイルシステム」
  5. 「手動で設定」

  2番のhttp を選択する。「日本」→「ftp.riken.go.jp」を選択する。
   ↓
  プロキシを経由する場合はプロキシを入力するように問われる(なければ空)。
   ↓
  APT用取得元のテストを開始する(自動)

⑪ debian のソフトウェア選択

  グループでインストールする場合は1~7 のインストールしたいものにチェックを入れる。
  パッケージを手動で選択したい場合は、8番を選択する。
  必要になったときに随時インストールしていきたいので、ここでは何も選択せずに「了解」を選択する。
  それでも必要最小限のパッケージは自動でインストールされるようだ。

  1. 「デスクトップ環境」
  2. 「ウェブサーバ」
  3. 「印刷サーバ」
  4. 「DNSサーバ」
  5. 「ファイルサーバ」
  6. 「メールサーバ」
  7. 「SQLサーバ」
  8. 「手動でパッケージを選択」

⑫ Exim V4の設定

  Exim V4 というメールサーバが勝手にインストールされるみたい。
  よくわからないのでとりあえず「今は設定しない」を選択しておく。
  それとPostfix が既にLAN内で起動しているので別にメールサーバーはいらない。

  「ローカル配信のみ;ネットワークなし」を選択した場合は、root や postmaster の
  エイリアスとなるユーザーアカウントを指定するように問われる。
  先ほど入力したユーザーが既に入力ボックスに入っているのでそのまま[ ENTER ]。


⑬ セットアップの完了

  「このセットアップ処理を後日やり直したいのであれば、base-config を実行してください」と表示されている。
  試しにログイン後、base-config を実行すると見事なまでの文字化け…∑(゚□゚;) とりあえず後で考えよう。


 
     jfbterm でコンソール上の文字化けを解消
   
どうもLinuxの標準コンソールでは日本語を表示することはできないようです。

# echo $LANG
ja_JP.EUC-JP

export LANG=C でデフォルトの環境変数を英語に変更すれば文字化けはなくなるが、ここでは 日本語フレームバッファターミナルである jfbterm を使ってみることにする。インストーラが日本語で表示されていたのも jfbterm を使用していたからとのこと。jfbterm は既にインストールされているはずなので、いざコマンドを実行してみると、/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc 以下が開けないというようなエラーメッセージがずら~っと表示されてしまいます。なので、X用のフォントをインストールしておく。

# apt-get install xfonts-base

jfbtermはフレームバッファ上で動作するので、予めモジュールをロードしておく。以下の例では、VGAカラー16色を使用するという意味である。なお、コマンド実行時ににエラーがずらりと表示されるが、-q(quiet)オプションを付加すれば表示されない。/etc/modules に vga16fb と書いておいても良い。

# modprobe -q vga16fb
# reboot
# jfbterm -q

コンフィギュレーションファイルは、/etc/jfbterm.conf にあるようだが、詳しく調べるのは後日ということで…。

【 参考URL 】
⇒JFBTERM Project





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