LANDISK HACKING DIARY
Since2005/8/17
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1. RD-X5 から PCへのダビング for RDService
2. その他仮想RDソフトウェア + 番組ナビゲータの紹介




TOSHIBA W録 RD-X5 600GB HDD&DVDレコーダー
TOSHIBA W録 RD-X5 600GB HDD&DVDレコーダー
TOSHIBA W録 地上・BS・110度CSデジタルチューナー搭載ハイビジョンレコーダー HDD600GB RD-X6
TOSHIBA W録 地上・BS・110度CSデジタルチューナー搭載ハイビジョンレコーダー HDD600GB RD-X6

 
     RD-X5 から PCへのダビング for RDService
 
ここでは、2005年10月に購入した東芝製DVDレコーダー、RD-X5の「ネットdeダビング」について解説していきます。といっても、Linuxに関わる部分だけ筆者用にメモっておくだけなので、RD側についてはそんなに詳しくは記述しません。主に説明するのは、RD側からPCへのダビング(コピー)です。なお、「ネットdeダビング」の機能を有する機種でしか使えませんので注意してください。使用するソフトウェアとして、RDService を用います。他の仮想RDソフトウェアとして、VRD2 があるようですが未検証です。とりあえず、リンクだけ貼っておきます。

RDService(for Linux)
http://homepage.mac.com/raktajino/RDService/RDService.html

Linux Perl版(vrd2)
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9578/vrd2.zip


■J2RE のインストール

まず、RDServiceをLinux上で動作させるには、JAVAが必要となります。どうせならLANDISK上にインストールしたかったのですが、JAVAのインストール方法がいまいちわからず(ってか無理?)、やむなくFedora Core 上で動作させることにしました。なので、Fedora Core 上で smbmount コマンドを発し、LANDISK上のディスクをマウントするという形にしました。ネットワークの流れ的には、RD→Fedora Core→LANDISK となり、Fedora Core を間に挟む分だけ分だけ転送に無駄が発生するかもしれませんが、正常に動作しているのでこの方法で解説していきます。なお、ワンクッション挟む必要がない方はそのままローカルディスクを保存先に指定すれば良いでしょう。それでは、まず、J2RE をインストールします。ダウンロードはこちらから(j2re-1_4_2_06-linux-i586-rpm.bin)。

# sh j2re-1_4_2_06-linux-i586-rpm.bin
# rpm -Uvh j2re-1_4_2_06-linux-i586-rpm


■RDServiceのインストール

# wget http://homepage.mac.com/raktajino/RDService/RDService_1.0b3.zip
# unzip RDService_1.0b3.zip
# mv RDService_1.0b3 /usr/local/RDService

RDService 直下に置いてあるRDSerivce というファイルがシェルスクリプトになっており、中身を開くと以下のようになっています。編集すべき箇所は一箇所で、~/Movies がデフォルトの保存先となっているので、この部分を任意のPATHに変更します。そのまま、ローカルディスクに保存したい場合は、/home/user などのように指定すると良いでしょう。

# cd /usr/local/RDService
# vi RDService

#!/bin/bash
sudo java -jar ${0%/*}/RDService.jar -s -p 5500:5509 -d ~/Movies $@

以下の説明は、smbmount で他のネットワークドライブをマウントしない方には必要ありません。筆者の場合は、LANDISKをマウントすることにするので、新規に空ディレクトリを作成し、そこにLANDISKをマウントすることにします。その際、RDServiceスクリプトも以下のようにPATHを変更しておきます。

# mkdir /mnt/rd-x5
# vi RDService

#!/bin/bash
sudo java -jar ${0%/*}/RDService.jar -s -p 5500:5509 -d /mnt/rd-x5 $@

次に、LANDISK上のrd-x5 という共有を smbmount を使ってマウントします。ここで注意したいのは、lfs オプションをつけるということです。smbmount コマンドは、1ファイルで2GB以上のファイルは扱えないらしく、そのサイズを超えるファイルをコピーする場合は、lfs(Large File System)オプションを不可しなければならないようです。これに気づくまでに1日費やしました(^▽^;)

# smbmount //172.16.50.30/rd-x5 /mnt/rd-x5/ -o lfs,username=kororo,password=********,codepage=cp932,iocharset=utf8

起動時に自動的にマウントするようにするには、/etc/fstab に以下のように記述します。

# vi /etc/fstab
//172.16.50.30/rd-x5 /mnt/rd-x5 smbfs auto,lfs,username=kororo,password=******,codepage=cp932,iocharset=utf8,rw 0 0


■RDServiceの起動

いよいよ、RDServiceを起動させるのですが、RDServiceを起動させるとFTPサーバーが起動してしまうので、既にFTPサーバーが導入されている環境では、予め停止させておく必要があります。支障がないならば、通常使用しているFTPサーバのポート番号を変更しても良いでしょう。

# /etc/init.d/xinetd stop

RDServiceを起動させると、以下のような待ち受け状態に入ります。

# /usr/local/RDService/RDService
RDService 1.0 beta 3
Copyright 2004,2005 raktajino. (http://homepage.mac.com/raktajino/)
FTP control : port 21
FTP data : port 5500 - 5509
FTP buffer size : 1048576
NETBIOS NS : port 137
NETBIOS service name : RDService
Destination directory : /mnt/rd-x5
Ready.

上のような状態になったら、RD側本体で適当な番組を選択し、「クイックメニュー」→「高速ダビング」→「ネットワーク」→「RDService」を選択すれば、RD側からPC側への転送が開始されます。テレビ画面、もしくは、RD側のディスプレイにパーセンテージ表示がされていない場合は、転送が開始されていないので設定を見直しましょう。

最後に、RDServiceがシステム起動時に自動的に起動するように、rc.local などにでも登録しておきましょう。デーモンとして起動させることはできませんが、システム起動時に起動させることができれば、常時、RDServiceが起動した状態になり、RD側からいつでもデータを転送させることができるようになり非常に便利になります。


 
     その他仮想RDソフトウェア + 番組ナビゲータの紹介
 
■VirtualRD for Windows(for Windows)
http://www.roy.hi-ho.ne.jp/masao/rd/

DVDレコーダー本体の前にいなくても番組をPCへコピーすることができる(遠隔操作のできる)唯一のソフトウェア。しかし、番組を一括送信することは不可能で、1番組づつでなければコピーできない点でやや不便さを感じる(なお、RD本体側からであれば、「編集ナビ」より一括送信は可能)。また、PCへの転送時に進捗状況が見えないため、現在どのぐらいまでコピーできているのか確認することができない。確認するには、作成されたファイル名で判断するしかない。総合的に見れば、遠隔から直接PCへコピーできるという点では唯一無二なので、他ソフトと組み合わせることでより使い勝手の良いものになるだろう。




■LANDE-RD(for Windows Only)
http://www.hdbench.net/software/garakuta/index.html

PCは遠隔にあっても良いが、本人はDVDレコーダーの前で操作しなければならない。その場合、遠隔にあるPC上で当ソフトウェアを起動させておくのが前提条件。RD本体から一括送信することができるので、複数の番組やチャプターで区切ったパーツをまとめて送信することができる。チャプターで区切った番組を送信する場合、それぞれが別個のファイル(1チャプター = 1ファイル)として作成されるところが便利。また、コピー進捗状況が1ファイルごとにパーセンテージ表示されるので現在の状況がよくわかり、精神衛生上好ましい。




■RDService(for Windows)
http://homepage.mac.com/raktajino/RDService/RDService.html

Javaで動作するCUI ベースのソフトウェア。バッチファイルが用意されており、それをクリックするとDOS窓が開き、RDServiceが動作する。RD側本体からのみ操作可能で、一括送信可能。コピー進捗状況も表示される。基本はDOS窓なので、見た目は味気ないが番組をPCへ転送するだけならこれで十分。保存先はデフォルトでマイドキュメントになっているが、RDService.batファイルをメモ帳で開き、保存先を変更することも可能だ。




■RDService(for Linux)
http://homepage.mac.com/raktajino/RDService/RDService.html

RDServiceのLinux版。Linuxが常に稼動している環境ならばこちらのほうが好ましいだろう。筆者の場合は、LANDISK(中身はdebian)を所持しているのでその中で直接、RDServiceを起動させたかったが、Kernel2.4の環境ではJavaVMを動作させることが困難なようなので、素直に Fedora Core で動作させることにした。なお、玄箱ならば既にJavaVMのパッケージが用意されているようなので動作させることが可能なよう。Windowsを介さず、直接、Linux上にファイルを落とせるという点では非常に便利だが、RDServiceを起動させるとFTPサーバーが起動し、21番を占有してしまうため、既にFTPサーバーを利用している環境などでは、FTPサーバーを停止させるか、現在使っているFTPサーバーの使用ポート番号を変えるなどの対策を講じなければならなくなるだろう。


■Linux Perl版(vrd2)
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9578/vrd2.zip

Perl で動作する仮想RD。未検証。別途FTPサーバーを用意する必要がある。


■番組ナビゲータ
http://www.roy.hi-ho.ne.jp/masao/rd/yoyaku.htm

予約録画を、より便利に行うことができる「番組ナビゲータ」というソフトウェア。通常、予約録画する際は、RD本体で操作するか、PC側で「ネットdeナビ」という機能を使ってブラウザで登録する2種類の方法がある。「番組ナビゲータ」を使うと、番組表が新聞形式やリスト形式で表示することができるようになり、既に録画している番組は赤枠で表示されるので、グラフィカルに把握しやすくなるという利点がある。また、RD-X5で録画した場合、自動延長機能が装備されていないため、スポーツ延長後の番組が最後まで録画されないことがあるが、番組ナビゲータを使って予約録画した番組は、スポーツ延長後の番組を自動的に指定した時間分だけ延長して録画してくれるので、きちんと最後まで録画されるようになる。その他、番組追跡機能がなかなか便利だ。使い方さえ慣れてしまえば、「ネットdeナビ」を使うよりも簡単に予約録画ができるので、興味がある方は是非試してみると良いだろう。






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